アフターダーク2.0

2002-2003年にかけてテキストサイトヲチサイト「ダークマター」を運営していた濁の出涸らしブログ。基本、更新頻度低め。

禁酒4日目日記

 誰にも宣言しないまま、禁酒生活4日目……つらい。

自己アピール能力とか

 本来、自己アピール能力なんて、自分の100の実力を100であるとアピール出来れば十分なはずなんだけど、足りない実力を100以上に見せる人間の方が評価される世の中。

 苦手組の自分としては無視したい所だけど、世の中、自己アピールのテクニックが広まっていて、土俵に上がるために無視するわけにはいかないのが難儀なところ。就職活動で言えば、実務能力を磨くよりも面接に力を入れざるをえないという感じ。

 そりゃあ、自己アピール能力"だけ"が高い人間は、いずれは「化けの皮がはがれる」のだろうけど、実際の彼らは得てして自己保身に長けていているので、中々はがれないまま世の中を渡っていく。つか、彼らにまったく実力がない訳でもなく。

 まあ、年初からそういった人間の「化けの皮がはがれる」事件が報じられてきているけど、世間には「化けの皮がはがれていない」人間が、まだまだ多くまぎれているんじゃなかろうかと。ネット上では、本人だけがはがれていないと主張しているケースも見受けられるし。

 完全実力主義もそれはそれで息苦しいが、それにしても、と思う。

 と、結論が出ないまま、今日は寝ます。

久しぶりの更新

 いきなりですが、しばらくネット上での発信から距離を置いていました。
 このブログはもちろん、TwitterとかFacebookなどもそうですが。

 
 まあ、少し考えたんですよ。
 ネットの世界が肥大化しすぎて、自分一人の意見など、世間に蚊ほどの影響も与えないんだろうなと。
 そう考えると、むしろ自分のために時間を使うべきなんじゃなかろうかと、そう思ったわけ。
 
 そんな訳で、一旦気持ちをオフするために、敢えてネットから距離を置くようにしました。するとどうなったか?
 
 生活リズムが変わりました。
 
 Twitterを止めた時間で小説もたくさん読めたし、ブログを書く時間でジョギング始めて体重も減った。山にも登ったし、色んな飲み屋も見つけた。もちろん、ゲームも遊んでますよ。
 まあ、一言で言うと、生活が充実してきたわけです。
 
 ただ、ここでネットを捨てよ外に出ようという結論だと楽なのですが、そんな簡単な話でも無い訳で。
 ネガティブな話題ですが、去年の年末あたりから、ネット上でも世間でも気持ちを萎えさせる騒動が相次いでですね。
 某クソ都知事が醜態を晒したり、某クソブロガーが本出したり、捏造するクソミュージシャンやクソ研究者が相次いで現れたり、何なんだお前らは、そいつらを持ち上げていたクソ連中も同罪だ。ふざけるなと。クソクソ!
 そうなると、ただただ叫びたい。お前らはクソだと。クソクソクソクソ、クソして寝ろと。
 
 何つーか、ここで逆に気付くわけです。
 誰も見てないかもしれない、世間に反応して欲しいわけじゃない。ただ、叫ぶだけで満足だったんだと。
 そもそも、ネットを始めたばかりの時って、そんな感じだったよなと、思い出して。数人しか見てないけど、他愛の無いこと話してさ。
 だから、そろそろネットに戻ろうかなと。まあ、ネットの片隅で、細々とね。
 
 そんな訳で、また次の更新がいつになるか分からないけど、ブログが止まると死んだと思われてしまうという記事を見て思い立ち、生存報告替わりの更新です。
 それでは、また。

山田風太郎賞は伊達じゃない!「ジェノサイド(高野 和明著)」感想

山田風太郎賞は伊達じゃない

三年前、第二回山田風太郎賞受賞作品という事で気になっていた小説、「ジェノサイド」を読了しました。

ジェノサイド 上 (角川文庫)

ジェノサイド 下 (角川文庫)

いやー、本当に面白かった。

カテゴリとしてはSFサスペンスもの何だろうけど、そういう枠に当てはまらないエンターテイメント小説。というか、簡単にジャンル分けしようとする事自体、自分の表現力の無さをさらけ出していると言えるよね。反省。

大胆な大嘘

個人的に現実的な世界の中に大胆な嘘を混ぜ込むタイプのSFが大好物。藤子・F・不二雄先生のSF短編がそれなんだけど、この小説がまさしくど真ん中。

物語中盤で明らかになるとあるギミック(大嘘)はSFの中ではありふれたネタなんだけど、この小説では考古学、人類学、政治学、医学、歴史学など、あらゆるガジェットを用意し荒唐無稽とは思わせない説得力を生み出している。現代社会を舞台としているだけに、本当に行われている出来事では無いかと錯覚するほど臨場感が抜群だった。

正直、序盤は医学用語が飛び交い少々退屈だったけど、ギミックが明らかになってから先は、物語が圧倒的に加速する。

この世の地獄と思わせる世界でのアクションシーンや、終盤に明らかになる意外な事実。

一気に読みきったよ。

難点は、臨場感を出すために持ち出しているであろうネタが、物語と別の部分で引っかかってしまう人も居るかなと。南京事件ネタとかね。

 

ただ、そういう難点は、素晴らしい物語の前では微々たるもの。

刺激的なSFを求めている人は、ぜひご一読を。

フィクション規制に反対するからには「明日、ママがいない」の放送中止も反対するべきでは?

ドラマ「明日、ママがいない」に中止要請 - 芸能ニュース : nikkansports.com ドラマ「明日、ママがいない」に中止要請 - 芸能ニュース : nikkansports.com

この騒動、自分が観ている範囲では、ドラマの制作者側に対する批判が目立ちますね。ただ、少し違和感を感じるのは自分だけなのか。

ちょっと嫌な見方をすると、これが深夜アニメに対する中止要請だったらどうだったのかなと。

逆に、中止要請した側が叩かれていた気がします。あくまで、ネット上での話ですが。

 

個人的に、批判や過誤の指摘は自由ですし当然の主張だと思いますが、放送の中止に関しては慎重になるべきだと思います。

傷つく人が居るから放送を止めるべきという思想の行き着く先は、児ポ禁法を初めとしたフィクション規制。

映像作品はドラマだけではなくアニメなども同じ訳で、ドラマの放送中止を容認する一方でアニメの表現を守ろうとするのは、ダブルスタンダードでは無いかと。

 

気になったのは、ドラマを観ずに放送中止を容認している人が見受けられた事。

それって、漫画を読まずに発禁にすべきだと結論づける思考と変わらないと思うのですが。

1月19日の雑記

ニンテンドー3DS|ザ・ローリング・ウエスタン 最後の用心棒|Nintendo

最近、ハマっているのがこのゲーム。
いずれ詳しく紹介したいと思いますが、アクションタワーディフェンスゲームの傑作。
面白いいけどやる事が多くて疲れる。でも、だからこそ楽しいというゲーム。
キャラクターや世界観も、自分にはツボです。
任天堂は最近ダウンロード専用ゲームで新機軸を展開することが多いですが、これもその一つ。
新しいゲームを遊びたいあなた。オススメです。
 

炎上とかどうとか

Twitterのつぶやきが元で炎上し、最終的に謝罪に追い込まれた騒動がまたありました。
この騒動に限らず、炎上を狙う部外者の人間の活動が見受けられて、ため息が出てしまう。
はっきり言うとまとめアフィサイト連中の事ですが、ネットイナゴとかそれ以前に、こういう輩に対して利益を与える仕組みを解体しない事には、こういう事例は続いていくんでしょうな。

ジェンダーとかそれ以前に、世間はターゲットを求めている

「女は家事、男は仕事」は、誰に対する差別? | 女性差別?男性差別? | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト 「女は家事、男は仕事」は、誰に対する差別? | 女性差別?男性差別? | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

何だろう。この、数式は合っているのに答えが違う数学の解答を見たような違和感は。
マーケティングターゲットの食い違いという理論で進んでいたのが、最終的に性意識の問題に落ち着いたのは違和感が拭えず。


それはともかく、ジェンダーとかフェミニズムの話しは置いといてですね、自分がこの騒動で怖いと思ったのは、批判者が批判対象の腹の中を自分の都合のいい様に解釈して批判している事。

自分は差別心なんて持っていないと言っても、解釈するのは批判者だから、説得はほぼ不可能。よって、最終的には本音は奥に引っ込めて、素直に謝罪するしかなくなる。

これって、ちょっとした恐怖ですよ。

個人的に、ジェンダーとしての話題よりも炎上のメカニズムに興味があって、そもそも燃え上がらせるに足る案件だったのかどうか。世の中の性差別と解釈できる案件なんて腐る程有るのに、なぜこれが選ばれたんだという、素直な疑問。

大体、著名な人物が批判していたから性差別と感じてしまった人間も、一定数いると思うんですよね。騒動が起きる前のフラットな状態でも性差別と感じたのかどうか、ちょっと聞いてみたい。
それにしても、最初に批判した人物も、ここまで賛同者が増え燃え上がるとは思ってなかったんじゃなかろうか。

いずれにしても、これ以上詮索しても、"痛くもない腹の中を探る"だけなので、ここまでにしておきます。
ただ、今のネットではターゲットを求める空気が強くなっているのかなと。

そして同時に、ターゲットにされる事を考慮しないといけない時代になったのかなと。

嫌な時代だけど、それが現実。

これからのゲームの形 〜TRUE REMEMBRANCE 〜記憶のかけら〜のレビューに代えて〜

ニンテンドー3DS|TRUE REMEMBRANCE 〜記憶のかけら〜|Nintendo

システムアークワークスさんの年末年始セールを機に、以前から気になっていたノベルゲームを購入。先日クリアしました。

 

さすがの評判の高さで、満足度の高い読後感でした。

ネタバレは避けますが、個人的に現実世界にちょっとした「嘘」を混ぜた世界観は大好きで、この作品も自分の琴線に触れる素晴らしいものでした。

まあ、この作品の素晴らしさは、色々なところで語られていますので、あえて私の駄文で汚す事は無いと思います。

 

ゲーム内容とは違う部分で感心したのは、これって元々はフリーゲームなんですよね。

いや、このゲームに限らず、フリーゲームのゲーム機移植は増えているのですが、それにしてもこういう形も有りなんだと。

そもそも、このゲームの実況プレイを観て「もっとこのゲームを広めたい」と思ったメーカーの担当者が、ゲームの作者に移植を打診したという経緯が異例!!

マネタイズだとか何だと賢しい昨今、侠気を感じる経緯だと感心しましたですよ。

リスクの少ないダウンロードゲームだと、こういうゲームの提供法もこれからの一つの形なのかも知れません。

 

ちなみに、セールは14日までです。

気になっていた方は、お忘れなく。